最後に。
もう一度、冒頭で書いたキーワードを眺めてみることにします。
1 SOA
2 .NET
3 XML
4 ORマッピング
5 オープンソース
6 組込み
7 J2EE
8 フレームワーク
9 アジャイルとXP
10EJB
これらのコトバの背景にあるものはたったの2つにまとめることが出来るようです。
それは、
「再利用」
と
「使い捨て」
です。
例えば、「SOA」の代表であるWEBサービスの流れは、googleやamazonに代表され
るように、「XML」をベースにした、標準や仕様にこだわらない「使い捨て」型。
「ORマッピング」や「EJB」などはオブジェクト指向の考えの延長から出てきた
ものであり、オブジェクト指向の実益はシステムの「再利用」を高めることにあ
ると言っても間違いではないと思います。
また、キーワードとしては羅列しませんでしたが、データモデリングや、3ア
ミーゴの開発したRational統一プロセスもシステムの再利用を重視した考えかた
です。
その一方で「使い捨て」というコンセプトも今までと違い、ポジティブな手法と
して積極的に普及しているところが興味深いところです。
XPもある意味、仕様変更に対してフレキシブルな所など「使い捨て」の考えに近
いかもしれません。
資源は再利用して使うか、それとも使い捨てで済ませるのか。
100円ショップと高級ブランド品を上手に使い分ける主婦のような感覚が求めら
れるのかもしれません。
「何を当たり前のことを言っているのだ」という意見もあるかもしれませんが、
こればかりは情報処理システム自体、直面している問題が当たり前なことばかり
なのですから仕方がありません。
これからもちょくちょくチェックして今回のデブサミで理解できなかった点や、
誤解があった点を修正しながらウォッチを続けたいと思いますが、人から指摘さ
れるのが何よりも早い習得法です、ご意見ご批判なんでも結構ですのでご遠慮な
くフィードバックなどお寄せください。