■ 2/4 15:15-16:15 Webサービスは会議室で起きてるんじゃない、現場で起きて
るんだっ
●[プレゼンター]アマゾン ジャパン株式会社 Amazon Web サービス テクニカル
エバンジェリスト 吉松史彰
●[説明]「Webサービスの普及は進んでいない」「セキュリティと信頼できるメッ
セージング仕様が不可欠」などという議論がいまだに会議室で繰り広げられてい
るが、AmazonやGoogleなどを始めとする、インターネットで生まれ育ったサービ
スプロバイダは、すでにWebサービスを現場で運用している。本セッションで
は、Webサービスの真の姿というべき、これら実際に稼動しているWebサービスに
焦点を当て、Webサービスはすでに実運用されており、多くのメリットを多数の
プレイヤーにもたらしている様子をデモやサンプルを交えて解説する。本セッ
ションで明らかにするのは、すでにある事実であり、将来的な展望や可能性の話
ではない。
●[話を聞いてみて]
amazonやgoogleなどのwebサービスに共通しているのは、
「特定の技術仕様にこだわらず、とにかく望むように動けばいい」という発想の
もとで設計されている点である。
エクストリームプログラミングのセッションのときに聞いた、
「こまかいことは気にせず、出来るだけリクエストに近い製品を、開発プロセス
を反復させながら作ろう。」
という考えと、amazon吉松さんのおっしゃっていたwebサービスの考え方はとて
もしっくりくるように思われた。
しかも20-30代が中心となって同じアメリカから出てきた流れ、しかも論理より
実を重視する点が共通する。
WEBサービスとXPがセットになって一つの大きな流れとなっているのかもしれな
い。この辺はもう少し詳しく調べて見る価値がありそうだ。
●[セッション記録]
APIの提供者(amazonとかグーグルとか)はSOAPもWSDLも使っていない。
「手っ取り早く動けばいいや」的発想で作られている。
新しい流れは、コンテンツを持っている側がAPIを提供して積極的に利用しても
らうようにしていること。
特に新規参入者はポータルとしての地位を得ることは困難なので、API提供とい
う戦略を取るという流れ。
○2005年型の特徴。
標準仕様にこだわらない
静的な構造を重視しない
WSDLよりSOAP、SOAPより中身であるXMLを重視。
ATOMのような新技術がWEBサービスとともに普及していきそうだ。
●[参考資料]
用語:「webサービス」とは
http://e-words.jp/w/WebE382B5E383BCE38393E382B9.html
www.w3.orgの定義によれば、
「異なるチームが異なる場所で異なる環境を使って開発し、異なるセキュリ
ティーポリシー、異なるバージョン管理メカニズム、異なるデプロイメントシス
テムにしたがって運用しているシステムを、出来るだけ迅速、柔軟、簡単に接続
できるようにするための技術。」のこと。
SOAPとは
http://e-words.jp/w/SOAP.html
「XMLとHTTPなどをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを
呼び出すためのプロトコル(通信規約)。Microsoft社や UserLand Software社、
Developmentor社が中心となって開発された。」
WSDLとは
http://www.wakhok.ac.jp/~tomoharu/ws2004/text/index_c9.html
「WSDLとは、Webサービスの具体的な内容を書いてある文書です。Webサービスを
利用するためにはどこにアクセスすればよいのか、またどのようなメソッドが使
えるのかなどの情報が記述されています。Java言語でのインタフェースのような
ものです。SOAPと同じくWSDLもXMLで記述されています。Google Web APIsでも、
このWebサービスの内容を示すWSDL文書が付属しています。」