東京の心拍

東京都内の人口、1300万人突破


どれくらいのサイズになるのが最も効率が良いんだろうか。

狭いところに密集して文句も言わずに働いてくれたら労働力やインフラ、物資など速く安く供給できるから競争力って点では有利で、そこがアジアの都市の強さである(とこの前証券アナリストの人がTVで喋っていた)。

一方でリスク分散という考えもある。

一極集中させて一元管理すると確かに効率が良いのだが今度はそこがやられてしまった場合には壊滅的なダメージを受けてしまう。

情報システムの場合だと、重要度に応じて、ある場所の機能が停止しても、元に戻せるよう色んな手を打っておく。 

別に情報システムじゃなくても商店でも家庭でも工場でも銀行でも軍隊でも似たようなことをやっていると思うんだけど。

でも例えば(これしか知らないので)情報システムであれば、


1 データをバックアップしておいたり、
2 予備のハードウェアを準備しておいたり、
3 もう一つ本番稼動ではないシステムを常時稼動しておいたり

ってことする。

あと20個くらい列挙できそうだけど取り敢えず↑の3つにしとく。

これを東京に当てはめてみると、

1 データ(=東京を動かすもの一式)をバックアップしておいて、データをリストアすれば戻るようにしておく。

人間の知能をバックアップしておき、必要なときにリストアするという技術はまだ存在していないので、ドキュメントの整備をしたり、色んな技を伝承可能な形にまでレベルを落としてやってリストア(先輩から後輩への伝承)が簡単に出来るようにしておく、みたいな戦略。職人芸のハンバーガーじゃなくて誰が作っても同じくらいのマズさのマクドナルドで行こうぜということだ。


2 予備のハードウェア(=東京という街のハードウェア一式)を準備
一個いつでも移住可能な街を作っておく。いつ使うかわからないような街を一個予備に作っておくなんて無駄過ぎてやっていないだけで、理屈の上では考えることが可能だと思う。

企業なんかだとそういうことをしているところはある。例えばテロ対策にビル一棟丸ごと予備を作ってあるとか。そういうことはやっているところがある。。


3 もう一つ本番稼動ではないシステムを常時稼動しておく
クローンのような処理(東京でやっていることを大宮でも出来るようにしておく)をしておいて、しかも軽くアイドリング稼動させておいて、データのリストアよりもっと早く戻るようにしておく。


情報システムだと例えば、本番稼動のシステムを常に監視しておき(ハートビートの監視と呼ばれる)、まさに心肺が停止した瞬間、クローンしてあるダメージを受けていない方のシステムに自動的に切り替わるようにしておくみたいなことをする。

クローンは別に1つではなく10個用意しておいたっていい。そうすれば10個全部やられてしまうまでこのシステムは停止しない。

予備として眠らせておくのではなく10個をちょこっとづつ分散して使う(クラスタリング)って考え方もある。

最近のネットワークやwwwが落ちにくいのはそういうクローンだったりクラスタリングだったりって技術が普及したからってこともある。

これを東京で考えてみると、大阪とか神戸とか横浜とか仙台とかに東京と似たような機能を持たせておくことだろうか。って考えてみると都市はシステムと異なり勝手に既にそうなっている。

↑ってあたりから理屈をこねると、更にクラスタリングを機能させたければ地方の権限をもっと強くする。

そうするとシステムとしては冗長になり無駄が増えるかもしれないけどリスク分散になる。

逆にクラスタリング機能はこれ以上要らないよってことであればもっと東京に権限を集中させないといけないということになる。

という理屈をこねてみた。


なんか凄く当たり前のことを書いてしまった。。。