果してLinuxはマジで使えるのか?

先日、飲み屋の隣の席にいたおじさんに突然そんな事を訊かれました。
うーん、はっきりいってどうなんでしょうねー。

ここでいう「使える」というのは、
デスクトップとして普通に使えるのか?
普通のその辺のお父さんお母さんが使えるのか?
という観点から見ることにします。(というか見させて下さい)

また、ここでの使える使えないという判断は「WindowsというOSに比べて」どうか?ということになってしまうと思います。なぜなら、「これならWindowsなんか使うの止めてLinuxにした方が全然いいじゃん」
って普通のお父さんお母さんが思えるかどうかによって、「使える、使えない」という判断が決まってくると思うからです。

結論から言うと、あとほんのちょっとの改良でそういう時代が来るとひそかに期待しております。




これだけはLinuxが優位に立ってほすぃと思う点


1 プラグ&プレイ
USBとか認識したところで、Linux用のドライバが無い場合が多い。じゃあ、今まで使っていたデバイスが使えないじゃないか、ということになる。
ドライバソフトがどこかに転がっていたとしてもそんなの一般の人はいちいち調べてインストールなんてしないでしょう。

2 印刷環境
自分はVineを使っていますが、"printtool"っていうなんともXっぽい親しみの沸かないGUIを使って、Googleで検索して調べながらじゃないと設定が出来ません。おまけに該当するプリンタのドライバをメーカーのサイトに行ってダウンロードするのもひと苦労です。たぶん一般の人はこんなかったるい事しないでしょう。

3 フォント
Linuxに付いてくる日本語フォントは恐ろしく見づらいです。もうちょっと見易かったらいいのに。フォントを見た時点でLinuxを使うのを止める人も多いと思います。

4 インストーラ
rpmとかapt-getとか、はっきり言ってめちゃめちゃいいです。高機能だし、レジストリとか面倒なものをいじらないし。
でもexeを叩くだけでsetupウインドウが出てくる簡単さはWindowsのよいところです。しかもコマンドのオプションとか基本的に無しでクリックするだけでOKという、あのラクチンさにLinuxが勝てなければいけない。

5 無駄に大きなパッケージとぶ厚いマニュアル
マイクロソフトの製品って、CD一枚しか入ってないのに、やたらとパッケージがデカくて、なんだかカラフルで透明感のある絵が描かれてます。Linuxにもあの無駄さ加減があった方がよいと思うのは俺だけか?

CDよりもレコードの方が重量感があって「買った!」って気になる人、いまだに多いと思います。CDサイズだと有難みが沸かないし、質感も良くないということでしょーね。その気持ちとてもよくわかります。

Unix系のアプリって、コマンドプロンプトから一行で書いて全てのことが出来ますが、あれって、本に書いたら数百ページ分は余裕である程の高機能なソフトばかりです。でも、タダだし、キレイな絵の付いたパッケージとか無いし、箱なんてもちろん無いから、Windowsマーケティングに毒されている僕なんかにとっては、Linuxのソフトはどんなに便利でも有難みがイマイチ沸かないすね。あと、マニュアルはほとんどOnlineで書籍としては出てないから、ぶ厚い本を読んで「やったー、読破したぜ」って気持ちが盛り上がらないんすね。くだらないことしか書いてなくても、分厚くて短時間で読める本ってなんか売れている気がします。それは読者が「こんな分厚い本一日で読んじゃったよ」という自己満足に浸れるので気分がいいというのも要因の1つだと思うんすね。そういう話は専門家じゃないんで詳しくわからないですけど、多分そういう理由で売れるんだと思うんですけど。。。



ところで「ロースペックなマシンを再利用し、Linuxマシンとして甦らせる」というかつてよく言われたメリットは新品のマシンが5万円程度で買える今日では、わざわざLinuxデスクトップに乗り換える原動力にはならない。日本では。物価がもっと安い発展途上国ならLinuxOSを使う利点になるんでしょうけど。