Windows2003 DCOM関連システムエラーその1

下記のようなエラーが出ているときの対処法。

Type: Error
Date: ほげ
Time: ほげ
Event: 10021
Source: DCOM
Category: None
User: N/A
Computer: ほげ
CLSID
{56BE716B-2F76-4DFA-8702-67AE10044F0B}
の COM サーバー アプリケーションに対する起動およびアクティブ化のためのセキュリティ記述子が無効です。この記述子には無効なアクセス許可を含んだアクセス制御エントリが含まれています。したがって、要求されたアクションは実行されませんでした。このセキュリティのアクセス許可の問題は、コンポーネント サービス管理ツールを使って修正できます。

みたいなエラーが出ている場合は、、、

<準備>
まず56BE716B-2F76-4DFA-8702-67AE10044F0Bがコンポーネントサービスでは何と呼ばれているのかを調べる。
regedit.exeを起動、

ここに書いてある↓
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\<探しているCLSID>
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\56BE716B-2F76-4DFA-8702-67AE10044F0Bは

「Volume Shadow Copy Service」

↑であることがわかる。

次に、

スタート プログラム 管理ツール の コンポーネント サービス
又は、
dcomcnfg.exeを実行

コンポーネントサービス ->コンピュータ ->マイコンピュータ ->DCOMの構成 へ行く。
先ほどレジストリHKEY_CLASSES_ROOTで調べたエラーとなっているDCOM(今回の例ではここではVolume Shadow Copy Service)を右クリック、プロパティを開く

セキュリティタブ

"起動とアクティブ化のアクセス許可 ->カスタマイズ ->編集
グループ Network Service を追加し「ローカルからのアクティブ化」を許可にチェック


2回OK押しコンポーネントサービス管理ツールから抜けて再起動。

東京の心拍

東京都内の人口、1300万人突破


どれくらいのサイズになるのが最も効率が良いんだろうか。

狭いところに密集して文句も言わずに働いてくれたら労働力やインフラ、物資など速く安く供給できるから競争力って点では有利で、そこがアジアの都市の強さである(とこの前証券アナリストの人がTVで喋っていた)。

一方でリスク分散という考えもある。

一極集中させて一元管理すると確かに効率が良いのだが今度はそこがやられてしまった場合には壊滅的なダメージを受けてしまう。

情報システムの場合だと、重要度に応じて、ある場所の機能が停止しても、元に戻せるよう色んな手を打っておく。 

別に情報システムじゃなくても商店でも家庭でも工場でも銀行でも軍隊でも似たようなことをやっていると思うんだけど。

でも例えば(これしか知らないので)情報システムであれば、


1 データをバックアップしておいたり、
2 予備のハードウェアを準備しておいたり、
3 もう一つ本番稼動ではないシステムを常時稼動しておいたり

ってことする。

あと20個くらい列挙できそうだけど取り敢えず↑の3つにしとく。

これを東京に当てはめてみると、

1 データ(=東京を動かすもの一式)をバックアップしておいて、データをリストアすれば戻るようにしておく。

人間の知能をバックアップしておき、必要なときにリストアするという技術はまだ存在していないので、ドキュメントの整備をしたり、色んな技を伝承可能な形にまでレベルを落としてやってリストア(先輩から後輩への伝承)が簡単に出来るようにしておく、みたいな戦略。職人芸のハンバーガーじゃなくて誰が作っても同じくらいのマズさのマクドナルドで行こうぜということだ。


2 予備のハードウェア(=東京という街のハードウェア一式)を準備
一個いつでも移住可能な街を作っておく。いつ使うかわからないような街を一個予備に作っておくなんて無駄過ぎてやっていないだけで、理屈の上では考えることが可能だと思う。

企業なんかだとそういうことをしているところはある。例えばテロ対策にビル一棟丸ごと予備を作ってあるとか。そういうことはやっているところがある。。


3 もう一つ本番稼動ではないシステムを常時稼動しておく
クローンのような処理(東京でやっていることを大宮でも出来るようにしておく)をしておいて、しかも軽くアイドリング稼動させておいて、データのリストアよりもっと早く戻るようにしておく。


情報システムだと例えば、本番稼動のシステムを常に監視しておき(ハートビートの監視と呼ばれる)、まさに心肺が停止した瞬間、クローンしてあるダメージを受けていない方のシステムに自動的に切り替わるようにしておくみたいなことをする。

クローンは別に1つではなく10個用意しておいたっていい。そうすれば10個全部やられてしまうまでこのシステムは停止しない。

予備として眠らせておくのではなく10個をちょこっとづつ分散して使う(クラスタリング)って考え方もある。

最近のネットワークやwwwが落ちにくいのはそういうクローンだったりクラスタリングだったりって技術が普及したからってこともある。

これを東京で考えてみると、大阪とか神戸とか横浜とか仙台とかに東京と似たような機能を持たせておくことだろうか。って考えてみると都市はシステムと異なり勝手に既にそうなっている。

↑ってあたりから理屈をこねると、更にクラスタリングを機能させたければ地方の権限をもっと強くする。

そうするとシステムとしては冗長になり無駄が増えるかもしれないけどリスク分散になる。

逆にクラスタリング機能はこれ以上要らないよってことであればもっと東京に権限を集中させないといけないということになる。

という理屈をこねてみた。


なんか凄く当たり前のことを書いてしまった。。。

クジラとカンガルー?

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100224/asi1002241719003-n1.htm
「カンガルー300万頭撃ち殺す豪州に反捕鯨の資格あるか」 国際紙がコラムを掲載




..........(ある夜のこと)..........


とあるニュージーランド人「日本は捕鯨をすることによって世界中で計り知れないイメージダウンを被っている。工業製品を売る国として大きなダメージを受けてしまっているわけだけどそれについてはどう思う?(=捕鯨を続けるのは日本の国益を考えたら馬鹿げていることではないか?)」

とある日本人「あんなのは言いがかりを付けて日本から金をむしり取ろうとするハゲタカのようなタカリ団体のアジテーションだ!」


(彼は上気しながら声を荒げて続ける)

「そもそも捕鯨問題が国際的な(というかアメリカ・イギリスの)議題に上がってきたのはベトナム戦争が泥沼化した真最中のことではないか!! アメリカはベトナム戦争での枯葉剤による非人道的な環境破壊という事実からアメリカ国民の世論の目をそらすために、日本の捕鯨という、哺乳類の中で最も知性のある生物のculling(間引き)という行為がなんて残酷なことなんだ!という哀話を仕立ててスケープゴートに利用したと考えた方がタイミング的に自然じゃないか。」

とある日本人「そもそも誰だ?くじらをランプの燃料にするために殺していたのは! ろくに肉も食わずに油だけとって殺して。日本人は殺めたクジラという生き物に感謝し、祈りまで捧げ、骨までしっかり大切に使っていたんだ!」

とあるニュージーランド人「そんな昔のことを引き合いに出すならば、いっそのことネアンデルタール人が火を使い始めたことを問題にしてはどうか? それよりも今現在の個体数の増減こそがポイントである。現在の捕獲量を続けても個体数が増え続けているならば問題無いが、日本側は海洋生物学者の調査の結果、現在の調査捕鯨を続けても個体数は増えていると主張しているのに対し、日本以外の世界中の学者がこのまま捕獲すればクジラは減り続けるだろうと警告しているのだ」

とある日本人「問題となっているのは一部の種だけで、ミンククジラなど調査捕鯨により捕獲し続けても増えていることは疑いの余地が無いではないか?」

とあるNZ人「その点についても科学者によっては全面的に否定しているのだよ」

とある日本人「そもそもなんで日本の捕鯨ばかり非難するんだ?人種差別感情入ってないか?アジア人は卑しく何でも食べるという偏見を持っているんだろう!ノルウェーだって捕ってるのになぜ日本ばかり標的にするのだ! 

アメリカはアラスカの先住民には文化だからという理由で捕鯨を許可した。日本の捕鯨も文化じゃないか!なのに何故? 汚いぞ!

NZ、豪 は 牛肉、羊肉、鶏肉の輸出国だから日本がクジラを捕らなくなっても得することはあっても、損することは一切ないやろ! 戦後、一時期日本は動物性たんぱく質のうち約3割は鯨肉から摂っていた。そのくらいクジラは貴重なものだったんだ!捕鯨問題がissueになってきた70年代、1億以上の人口を持つ日本の捕鯨を禁止すると言えば環境団体は食肉輸出国の利害関係団体からさぞや献金を貰えたことだろうなっ!」

■ある日本人の独り言。。。日本側の『クジラが増えると魚の漁獲高が減る』という主張。それはそれで主張としてすこし無理があるではないか?三陸あたりの漁師にも朴訥な東北弁で『捕鯨を禁止してからめっきり鰯が捕れなくなったべさ』とか言わせてみる。ちょっと待った、生態系ってそんな単純な因果関係で成り立っているんだろうか?例えばクジラをculling(間引き)しなければ、オキアミが減る、鰯が減る → それらを捕食する生物が減る、そして食物連鎖の先に位置するマグロが減る というほど単純なものではなく、例えばクジラがオキアミや鰯の天敵を食べていたり間接的にそれらの天敵を食べているので間引くと帰ってマグロの個体数が減るという可能性だってあるはずじゃないか?

。。。。。。。。。。。。。。。。


とある日本人がとあるNZ人に言う。
 「調査捕鯨という名目を使って確かに研究もしているのだが、捕獲したクジラを食用にしているのは少しインチキ入っているかもしれないさ。でも調査しただけで捨てるなんてそんな殺生、仏教の考え方に反するだろ?」


とあるNZ人 「だからと言って日本は調査捕鯨枠を目一杯使ってる、あんなに殺す必要があるのか?」


とある日本人「たしかにあれはインチキさ。今や哲学もリーダーシップも無い骨抜きの日本という国が、うやむやにして、(我々はこれを「なあなあ」と呼んでいるんだが)なし崩し的にやるというのはいかにもな常套手段だよ。そうさ、欧米人がもっとも不誠実だ、卑劣だと嫌うやり方さ。じゃあノルウェーがそうしたように『我々は商業捕鯨を再開する』と宣言してもフェアにあつかってくれるのかな?」

とあるNZ人「今日はずいぶん遅くなってしまった。また今度話そう。」

とある日本人「今夜はありがとう。この件はその2でまた話そう。」

「See you」

「See you, take care」








..........(数日後).............










とあるNZ人ととある日本人が言う。「そもそもの問題は何なんだろう?」

とある日本人は今この自分の酔っぱらった頭で考えられるような簡単なものじゃない気がしていた。英語もそんなに流暢に喋れるわけではないし。。。でも話さずにはいられない気分だった。なんなんだろうこのモヤモヤした気持ちは。

その日は海辺のヨットクラブのデッキで、潮風にあたりながらオーストラリア産の安ワインを3杯ほど飲んだ。食事を照らすライトが要らないほど月が明るかったので南十字星が見えなくてちょっと残念だった。

とある日本人(以下JP)「さまざまな要因が絡み合って話をややこしくしている、脳トレに格好の問題だね」

とあるNZ人(以下NZ)「脳トレって何?」」

JP「日本の電車って朝なんかは満員で身動きが取れないだろ?そんな時頭上に据え付けられた液晶ディスプレイにクイズが出るんだ。手足の自由の無いところではなかなかグッドな暇つぶしになるよ」

NZ「へぇ。ガジェット的なくだらない商品の殆どは日本からやってくる(笑)で捕鯨問題のどこが脳トレなの?」

JP「なるべく科学的論理的に話せるよう努力をするよ。この前みたいにならないように。
まず海洋の生態系という観点からみてクジラの個体数は本当に減っているのか?という問題。これですら学者の間で賛否両論があるね。」

NZ「減っている種もあるし増えている種もある』というのが大方の見解だと思う」

JP「僕は本当に今の調査捕鯨による捕獲を続けることによってクジラが個体数として減っているのならばやっぱり一時停止するべきと思うよ。

いやこれは僕だけじゃない。数が減って絶滅しそうなのにさらに捕ろうぜ!っていう日本人はさすがにいないだろう。痴呆とかじゃなければ。

ただし調査捕鯨をするしないに関係なく個体数が減少しているならば、それこそ継続的な調査のための捕鯨が必要だ、止めるわけにはいかない。」

NZ「そんなことはないと思う。捕獲しなくても、発信機を付けたり、食べたもののログを採るための装置を取り付けたりすることだって出来るだろう?」

JP「あ、確かにそれもそうだ。技術が進んでいるから今は捕獲しなくても調査出来るのかなあ。 調査捕鯨というシステムが作られた段階では殺して解剖するのが最も有効な調査方法だったのだろうけど。。。」

JP「どうであれ、学会で賛否両論真っ二つに割れている状態で捕獲を続けるのは危険だ。回復不能な状態まで乱獲してしまってからでは手遅れだからね。 

増えていますよ、という多数のコンセンサスが得られてから捕獲する必要があると思う。

例えば具体的には7割以上のコンセンサスは最低限必要だと思う。

また調査として捕獲する頭数はこれが調査に必要な最低限の頭数であるという説明を日本はもっと努力してするべきだと思う。

もし仮に調査捕鯨という名目で必要以上に捕獲し鯨肉業界が利益を得ているのだとしたらそれは反捕鯨を唱える欧米だけではなく自国の日本国民までをも欺いていることになる。

つまり日本は頭数が増えている種については商業捕鯨を開始すると明言するか、今まで調査捕鯨とウソをついて余計に捕獲していましたと訂正するか、調査捕鯨は本当に調査に必要な最低限の頭数しか捕獲しておりませんと理解してもらう努力をもっとするか。

いずれにせよ今ならば『前政権がやったことです、我々も困っています、ハイ』(岡田)でいいじゃないの。ドイツなんてアウシュビッツのことですら、国内でまるで他人事であるかのようにドイツ人がドイツ人のナチ職員を裁いていただろう?」




。。。。。。。。。。。。。。。。。。


NZ「私も科学者だよ。科学的な観点から見て頭数が海洋生物学的に増えているのか減っているのかこそが重要であり、残りのさまざまな議論は宗教やら政治に近いと思う、日本人の被害妄想的なカルト意見も含めてね。

例えば、「我々日本人はクジラをすみからすみまで感謝を忘れず大切に利用します」とか。

ランプ用の油を捕って残りを廃棄したって他の動植物がその廃棄物を栄養に育つので無駄にはなっていない。

今まで欧米がやってきた油獲得のための捕鯨を非難することは逆に日本人の価値観の押し付じゃないのかな。

ただ世論としてあそこまで動いてしまうと製造業が要の日本が被るダメージは大きいだろうね。」

JP「イメージダウンによってソニーやホンダが使う宣伝費のいったいどれくらいが無駄になっているんだろうかってことか。それを言うなら反捕鯨キャンペーンによってどれだけ日本からの留学生を受け入れるチャンスを失っているか、お互い様ではあるんだけどね。 さっき言ってた宗教とか政治ってどういうこと?」

NZ「私が宗教や政治と言ったのは例えば、実際はこちらで養殖したり家畜化出来ない動物を食べるなという意見。

確かに今はまだクジラを養殖する技術が未完成だけどそもそもなぜ家畜化されていない動物を食べることは悪なのか?

僕だってそれは価値観の押し付けだろうと思うさ。

それとか賢い生き物を殺すことは残酷なのか?という問題を指摘する人もいる。

そもそも動物が「賢い」とはどういうことなのかという問題がある。こんなの宗教だね。

我々科学者やちゃんと教育を受けた人は真に受けてはいないさ、でも世論という力として確実に影響を与えている。こんなことをいう人もいる。

今やホェールウォッチングの方が鯨肉を売るよりも良いビジネスなのだからそっちに切り替えなさいよ、と」


。。。。。。。。。。。

JP「うんと、波の音で時々よく聞こえないところがあったけど大体言っていることは分かったと思う」

とあるニュージーランド人 「今日はもう遅いから帰ろう。」

とある日本人「See you Have a good sleep」

いろんなことが脳裏をループする。。。今回の件、また日本はウヤムヤにしてしまうのかもしれない。

日本がウヤムヤにしないために必要なのはもっと高い教育水準じゃないのかなんて思ったり。


海外の感情的な世論に対してさらに感情的な世論で反論したって何も生まれない。


泥沼に嵌らないためには賢明な政治家をサポートする質の高い世論を持つための教育水準が必要なんだ。全体的な教育水準高くなければならない。全てはここから始まっている。だからそもそもの問題は何なのか?という答えは僕の中では教育という事になると思う。。。いや少なくとも僕が英語でちゃんと論理的に議論と説明が出来るようになりたいんだ。そしてもしも僕の子供が出来たならば、そんな子供に育って欲しい、なんて思ってみたり。



安ワインの酸化防止剤のせいかな、頭が痛い。

「こんな話して本当によかったんだろうか?」って後で自己嫌悪しそうな一日だった。

ScanSnapとAcrobatの使用レポート その2

前回に引き続き。。。カラーだとこんな感じでした。

■実験3
主にカラーを。
カラーPDFは「6.0以降縮小」でどれだけ小さくなるかやってみる。


実験3-1
表紙とその裏面 (※サンプル1)
カラーノーマル 373KB -> 328KB
カラーファイン 606KB -> 565KB
カラースーパーファイン 1570KB -> 790KB


実験3-2
割と文字の多い2ページ(※サンプル2)
カラーノーマル 485KB -> 382KB
カラーファイン 793KB -> 642KB
カラースーパーファイン 1653KB -> 463KB

おっと、縮小後にファインとスーパーファインでサイズが逆転してしまっている。


やっぱりカラーでも、前回の白黒に引き続きScanSnapはノーマルからスーパーファインまで取込み速度に関しては殆ど優劣が無いから、カラー+スーパーファインでいったん取込んでおき後で縮小を掛けるっていうのが現実的な解かなあ。


ちなみにエクセレント(カラーグレー600dpi/白黒1200dpi)は時間が掛かりすぎる(B5で1枚10秒とか)のでテストもしてませんよ。


■サンプル1 表紙とその裏面


■サンプル2 カラーでなおかつ割と文字の多い2ページ。


↑もう1ページの方もだいたいこんな感じ。


カラーノーマル↓

カラーファイン↓ 

カラースーパーファイン↓

カラーノーマル+「Acrobat9.0およびそれ以降」で縮小↓

カラーファイン+「Acrobat9.0およびそれ以降」で縮小↓

カラースーパーファイン+「Acrobat9.0およびそれ以降」で縮小↓



■実験4
文字の解析(OCR作業みたいなやつ、つまり検索を有効にするための処理)

先ほどのカラースーパーファインのファイル(割と文字の多い2ページ)を使って以下のテストを行う。

1 文字解析して縮小
オリジナルサイズ1653KB ->文字解析->365KB->9.0以降の縮小->331KB

2縮小して文字解析
オリジナル1653KB ->9.0以降の縮小->463KB->文字解析->346KB

1のやり方つまり画質を縮小で落とす前に文字解析するという手順の方がレゾリューションの細かい画像から文字認識しようとするのだから文字認識率が高いことが期待できる。そのうえ微妙だけどサイズも小さくなるのだからこれならまず解析してから縮小した方がいいことづくめではないか。。。今回サンプルに選んだページでやるとたまたまこうなるだけってこともあるので過信は出来ないけどね。


■まとめ■
今のところのBest Practiceっていうか、とりあえず深いこと考えずにScanSnapAcrobatでPDF化するとすればこんな風になると思う。

基本 スーパーファインで取込む(カラーが欲しいところはカラー、他は白黒)。

PDFになったら文字解析(検索可能)にする。

次に縮小を掛ける。ただし画質を落としたくないたぐいのものは縮小しない。

ScanSnapとAcrobatの使用レポート

ドキュメントスキャナで書籍を検索可能なPDFに変換しようとしている。

ScanSnapAcrobatの使用レポート」っていうかScanSnapの画質とAcrobatの「ファイルサイズを縮小」って機能が品質とファイルサイズのトレードオフを考えてどの辺に落とし所があるのかなっていうのを考えてみたのだ。





■実験1■
テストに使った媒体 : SoftwareDesign1997年12月号 246ページ 
ScanSnapS1500でスキャン。
読取り方式 全て自動 (だいたい カラー1割 グレー8割 白黒1割 くらいで取込まれた)
出力されたPDFのファイルサイズは 66,100KBになった。

そして出来あがったPDFを、Acrobat9.0 Standard の 文書 -> ファイルサイズを縮小...より、「Acrobat4.0およびそれ以降」を選択してファイルサイズの変化を確認してゆく。


<結果>
オリジナルPDF->Acrobat4.0およびそれ以降 ファイルサイズ 66,100KB -> 66,188KB (むしろ増えた)

以下同様に、ファイルサイズを縮小...より、

Acrobat4.0(66,188KB)->Acrobat5.0およびそれ以降 66,188KB (変化なし)
Acrobat5.0(66,188KB)->Acrobat6.0およびそれ以降 36,094KB 時間がかかる。JPEG画像を圧縮している様子。

ちなみに、オリジナルPDFからAcrobat6.0およびそれ以降に変換するとどうなるのかというと、、、

オリジナルPDF(66,100KB)->Acrobat6.0およびそれ以降 36,094KB
5.0->6.0とサイズに違いなかった。5.0->6.0の時ど同様に時間も掛かった。

以下同様に、コンバートしてみると、、、
6.0->7.0 (変化なし 36,094KBのまま)
7.0->8.0 (変化なし 36,094KBのまま)
8.0->9.0 (変化なし 36,094KBのまま)



思ったこと。

・縮小はAcrobat6.0以降から9.0以降までどれを選択してもファイルサイズは同じであるからどうせならば互換性範囲の広い6.0以降を選んでおいた方が良さそう。

・スキャナーの自動選択機能を使ってカラーじゃないページを「グレー」と判定するか「白黒」と判定するかでサイズは大きく異なる。もちろん「白黒」の方がファイルサイズの節約になる。

・今回、「グレー」は縮小後画質が劣化(※1)したが「白黒」は変化が無かった。ドキュメントスキャナーを使って単に検索可能なPDFを作成するのが目的ならば、なるべく、カラーじゃないページは「白黒」で読ませた方が良さそうなんだけど、ScanSnapのモード自動選択のときうまくやる方法はあるのかな? ScanSnap側にモードを白黒にするかグレーにするかの閾値を変更する機能があったらいいんだけど。


※1
「Acrobat6.0およびそれ以降」で圧縮した画像の比較。(サイズB5、倍率200%)

グレーページ縮小前


グレーページ縮小後 

「白黒」ページはコンバートされていないみたいでこのような劣化は無い。



■実験2■
1ページ 
わりと小さめの字の部分

B5 2ページ 
白黒+ノーマル 127KB
白黒+ノーマル文字くっきり 124KB
白黒+ファイン 183KB
白黒+スーパーファイン 333KB

グレー+ノーマル 370KB +文字くっきり 412KB
グレー+ファイン 589KB +文字くっきり 643KB
グレー+スーパーファイン 1050KB +文字くっきり 1147KB


思ったこと。

・文字くっきりモードはグレーの時には効果があると思ったが白黒の場合はかえって見づらくなった。
・白黒スーパーファインでは雑誌の中の最小サイズの文字も識別可能な満足のゆく精度。だけど、モノクロ+ノーマルよりもサイズ小さい。

・白黒スーパーファインを「Acrobat6.0およびそれ以降」モードで縮小すると333KB->75KBまで小さくなる。300%まで拡大すれば若干粗くなっているのが確認できるが、依然として雑誌中の最小サイズの文字まで読める水準。カラーでなくてもよい文書であればサイズと画質のトレードオフを考え、白黒スーパーファイン+Acrobat6.0およびそれ以降で縮小が許容できる選択肢かな。

ちなみにここでも「Acrobat6.0およびそれ以降で縮小」でも「Acrobat7.0およびそれ以降で縮小」でも「Acrobat8.0およびそれ以降で縮小」でも「Acrobat9.0およびそれ以降で縮小」でもファイルサイズに変更は無いので互換性範囲の広い6.0を選んでおくと良いんだろう。



■サンプル画像■

・1ページ全景↓


・白黒+ノーマル↓


・白黒+ノーマル+文字くっきり↓


・白黒ファイン↓


・白黒スーパーファイン↓


・白黒スーパーファイン+6.0縮小↓


・グレーノーマル↓


・グレーファイン↓


・グレースーパーファイン↓


・グレースーパーファイン文字くっきり↓






さっきまでこんなしち面倒臭いテストをしてきて本当に良かったと思った。


白黒+スーパーファインでスキャンしたものを 「Acrobat6.0およびそれ以降で縮小」とすると、333KB->75KB

しかし、

白黒+ファインでスキャンしたものを「Acrobat6.0およびそれ以降で縮小」 183KB->100KB

なんとファインでは縮小がいまいちでスーパーファインの方が縮小後のサイズにおいて有利だったのである。

盲点だったぜぇ。(取込まれたデータによって結果は異なるから一概には言えないんだろうけどね)

スーパーファインよりもファインの方がフォントの輪郭が粗くなるというか線の表現が複雑になっているから圧縮が掛かりにくいってことなのかな。。。

するってことは、白黒スーパーファインも白黒ファインもスキャン速度に大差が無いのだったら白黒スーパーファインで読んだものを後ほど縮小するってやり方が良いということになる。

もちろん縮小後だって元がスーパーファインで取込んだものの方が小さな字だって読みやすいから良いことづくめではないか。

バッチファイル

Windowsのバッチファイルでエラーも標準出力も1つのファイルにまとめて出力したい場合。

hogehoge.exe 2>&1 hogehoge.log

と書いたのではうまく動かない。

代わりに、

hogehoge.exe 1>hogehoge.log 2>&1

としてやるといいみたい。


http://www.howtofixcomputers.com/forums/windows-xp/redirect-stdout-stderr-windows-shell-52235.html